「幸せ」への怖さ

このところ感じる幸せへの反発を
考えていたら
子供の時の経験がふと出てきた。
 
それは大好きだった子と別れ転校、
その後会いにきてくれた時のことだった。
転校先で全く馴染めていなかった私。
その日はとても楽しく過ごし、翌日帰るとなった際に、私は別れが悲しすぎて、帰ってほしくなくて「熱がある、見送りできない」と拗ねたのだ。
自分は幼稚すぎ、相手のことを考えられなかったし、それほど別れが辛かった。
そしてその経験は、ずっと私を責めてきた。
今、幸せをかみしめていると
幸せであり続けることへのお仕置きを自分に課そうとしてくる私がいる。
「幸せはあの日のように、はかないものなんだよ」
「ずっと幸せなんてありえないんだよ」
そんなふうに私に囁いてくる。
 
幸せへの怖さはここにもあったのか。
そんな気持ち。
 
頭の周りをブンブン飛び回る自動思考のようなものだと
捨ておこうとしてきたが、
そこにもまた
私への癒しが隠れていた。
 
切り捨てなければいけない自動思考もあるが
大切に耳を傾けなければいけない言葉もある